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幼児教育の方法には何がある?代表的な教育法の内容・特徴をご紹介

知育

更新日:2021.06.25

公開日:2021.06.25

幼児教育の方法には何がある?代表的な教育法の内容・特徴をご紹介

小学校に入学するまでは「幼児期」と呼ばれており、経験を積み、大きく成長をする重要な時期です。そのため、将来を考えて幼児教育を受けさせたいと希望する親は少なくありません。しかし、幼児教育といっても方法はさまざまであり、正しく理解して子どもに合ったものを選ぶことが大切です。特に、各幼児教育の特徴を理解することは重要ポイントといえます。そこで、この記事では幼児教育の種類や具体的な内容について紹介します。

監修者:葛西 香
(知育と受験対策教室「チャイルド・アイズ」(やる気スイッチグループ)受験対策責任者)

やる気スイッチグループの知能育成(知育)と受験対策の幼児教室「チャイルド・ アイズ」の受験対策責任者、新校開発・各種研修の責任者、フランチャイズ校のスーパーバイザーも務める。
受験・知育のインストラクター、教室責任者等および自身の子育て経験も活かしながら、お子さまおよび保護者が「はじめての受験」に不安なく臨め、成功できるよう導いている。保護者会・願書添削・面接特訓に特に注力し、保護者へのサポート体制を構築。幼稚園・小学校受験では全国での幅広い合格実績を誇る。

1.注目を集める「幼児教育」とは?

子育てをする母親であれば大半が子供の教育に関心を持っていると思います。昨今、非常に注目されている「幼児教育とはどのようなものなのか」について詳しく紹介します。

1.注目を集める「幼児教育」とは?

1-1.幼児教育の意義と内容は?

文部科学省によると、幼児とは小学校就学前の子どもを意味しており、「幼児教育」とはその子どもの生活すべてにおける教育をさします。場所を問わず、幼児に対して行われる教育を総称したものが幼児教育です。たとえば、「幼稚園・保育園で学ぶこと」「家庭内の教育」「地域社会における教育」「幼児教室」などがあります。幼児教育といえば学力の向上だけと想像されやすいですが、子どもが自分の人生で継続して学習への意欲や態度を保ち続けることができるようにするのも目的のひとつです。好奇心や探求心を育て、後々につながる能力を身に着けることを目指します。

知能・技能に加え、思考力や判断力、表現力、人間性、健康体、体力を得るのが幼児教育であり、これらを育てることは「生きる力そのものを育てる」ことにつながります。しかし、幼児教育といっても、知育や語学、運動、音楽など教育を行う場所によって学ぶ内容がさまざまです。多くの内容を学ぶのも良いかもしれませんが、能力をのばす点に注目するのであれば、幼児教育の中でもその子にとって必要な内容を学ぶことができる環境を整えるのが大切です。

1-2.幼児教育と早期教育は違う

幼児教育と間違われやすいものに「早期教育」があります。子どもに対して幼い頃からさまざまな教育を受けさせるという意味では同じです。しかし、早期教育は「将来的な受験などを考慮し、必要な知識や技術を学ぶ」というものなので、本質的に違うものだと文部科学省のHPにも記載されています。一方、幼児教育は子どもの成長に合わせ、感覚的な経験を積み重ねる中で学習の基礎を身に着けるものです。あくまでも子ども視点で考え、自主性を伸ばすことを重要視しているのです。

早期教育と幼児教育は子どもの可能性を伸ばす部分が共通点です。しかし、目的はまったく別のものなので、どちらを選択するべきなのか慎重に考えなければなりません。選択する際のポイントは、「子どもの未来の姿を想像してみること」です。どのような人間に成長してもらいたいのかを考えて選ぶようにしましょう。

2.日本で行われている幼児教育の方法

幼児教育は家庭の方針に合わせて選ばなければ、継続が難しくなる場合があります。日本で行われている幼児教育はさまざまなものがあります。ここでは、各方法の特徴とともに代表的な幼児教育について紹介します。

2.日本で行われている幼児教育の方法

2-1.モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育はイタリア人医師であり、教育家のマリア・モンテッソーリ氏が考案した方法です。モンテッソーリ教育では、子ども自身が持つ「自分を育てる力(自己教育力)」が十分に活かされる環境と自由の中で、自発的に成長を繰り返すと考えられています。モンテッソーリ教育は幼児教育の中でも、最も代表的なものであるといえるでしょう。世界140カ国以上で100年以上も採用され続けています。モンテッソーリ教育の目的は、自立心があり、有能、思いやりと責任感がある人材に育てることです。同時に、生涯にわたり、さまざまなことを学ぼうとする姿勢を持った人間になるように導くことも目的としています。

子どもを科学的に観察した結果をもとに教具も開発しています。モンテッソーリ教育は大脳生理学や心理学といった面からも有効であると認められています。モンテッソーリ教育を採用している幼児教育では好奇心をくすぐるオモチャを教材と組み合わせ、子ども自らが積極的に学ぼうとする環境を整えています。また、あえて月齢が違う子ども同士を同じ部屋で学ばせることで、社会性や協調性、思いやりを育てる教育を行うところも少なくありません。

2-1.モンテッソーリ教育

2-2.シュタイナー教育

「シュタイナー教育」は、クロアチア出身でドイツやオーストリアで活動していた哲学者ルドルフ・シュタイナー氏が考案した教育方法です。彼は水頭症の少年に編み物など、手足を使った教育をすることで心身を育てました。その結果、少年は1年半後に一般的な学校に通うことができるようになり、成長して医師になったのです。この経験やルドルフ自身の人間洞察力がシュタイナー教育の基礎となりました。

シュタイナー教育では0~21歳までを7年ごとに分類し、成長の発達段階に合わせた教育を行います。0~7歳までは幼児教育であり、頭より手足を動かして「からだ」を育てることを重要視しています。この時期に文字や数字などを教えるケースは少ないのです。テレビやDVD、絵本はじっとしている時間が長いため、教育で取り入れることはほぼありません。キャラクターを登場させるといったこともなく、相手の話を聞く中で想像力や集中力を養います。シュタイナー教育では「からだ」「あたま」「こころ」をバランス良く調和することが重要であると考えています。

心をリラックスさせる柔らかなピンク色を基調とした部屋の中で、自然由来のオモチャや食べ物に触れ合い、規則正しい生活を送ることで心身を育てるのが特徴です。

2-2.シュタイナー教育

2-3.ヨコミネ式教育法

「ヨコミネ式教育法」も日本発の幼児教育の1つです。女子プロゴルファーの横峯さくらさんの伯父・横峯吉文氏が長年携わってきた保育園運営からヒントを得て考案されました。「すべての子どもはその子ならではの可能性を秘めており、ダメな子は1人もいない」「子どもの生まれながらの天命を最大限に発揮させたい」というのが理念です。子どもの可能性を引き出す「心の力」「体の力」「学ぶ力」の3つに注目し、子どもの4つの性質を意識した教育を行っています。

4つの性質とは「競争したがる」「真似したがる」「認められたがる」「少し難しいことをしたがる」です。これらのポイントをおさえた課題を出すことで、子どもが自らやりたくなるように導いているのです。心・体・学ぶという3つの力は読み書きや計算、体操、音楽を通して身に着けることが期待できます。子どもが元々秘めている可能性を引き出すと同時に、自分で考えて判断・行動をするなど、自立をさせることを目的としています。「才能開花の法則」を重要視しているのも特徴です。「何かをできれば面白い」「面白いから練習をして上達する」「上達したことは楽しいので次の段階にいきたくなる」という流れの積み重ねで、子どもに学ぶ習慣ができます。

2-3.ヨコミネ式教育法

2-4.レッジョ・エミリア・アプローチ教育

世界最高峰といわれている幼児教育の1つが「レッジョ・エミリア・アプローチ教育」です。イタリア北部のレッジョ・エミリアという町発祥のこちらの幼児教育は、アメリカの大企業の社内プリスクールでも取り入れているほど有名です。「子ども100人がいたとして、100人全員にそれぞれ個性や可能性がある」というのが信念となっています。大人が子どもに教えるのではなく、子ども自身の経験を通して学ぶ方法です。この教育方法は教材や教員資格が不要で、あくまでも子どもの個性や意思を大切にしています。

子ども同士で話し合いをして、子ども達自身が物事を決めていくスタイルにすることで、考える能力やコミュニケーション能力を育てます。グループを作って共同作業を行えば、自主性に加え、ほかの人の意見を聞き、必要であれば取り入れる協調性も身に着けることが期待できます。大人は子どもが判断するために大まかな方向性を提示したり、写真や動画で子ども達の様子の記録をしたりとサポート役を務めるのが良いでしょう。さまざまな人や物と関わることができる環境作りも、大人でなければできないことです。

2-4.レッジョ・エミリア・アプローチ教育

2-5.ドーマンメソッド

「ドーマンメソッド」は、世界的な幼児教育の権威であるグレン・ドーマン氏によって提唱された方法です。ドーマン氏は「人間能力開発研究所」の創立者で、50年間以上にわたって2万以上の家庭に関わってきました。研究対象は100カ国以上です。子どもの脳を研究したところ、「0~6歳の子どもの脳の急激な発達」「この時期の適切な刺激は脳の更なる発達をサポートする」ことがわかりました。ドーマンメソッドではフラッシュカードやドッツカード、体操を通して、子どもの目や耳、手足に刺激を与えています。これは、乳幼児から文字や数字などを用いた教育を行うことで子どもの判断力や理解力を育て、好奇心旺盛な子どもに育つことが期待できます。

2-5.ドーマンメソッド

2-6.ピラミッドメソッド

「ピラミッドメソッド」は、子どもの幸福度世界一(ユニセフ調査)のオランダ発祥の幼児教育です。1994年に、オランダ政府の教育評価機構「Cito」が開発しており、自分で考えて決断する力を育てる点に注目して考えられました。日本では子ども自ら学ぶより知識を詰め込む教育方法が採用されていることが多く、まったく違うものといえます。ピラミッドメソッドは「子どもの主体性」「保護者の主体性」「寄り添う」「距離を置く」という4つの概念の上に教育方法をピラミッド型に組み立てているのです。

教育方法は「子どもが自由に遊ぶ時間」「周囲に興味を持ち、遊びながら学ぶ時間」「保護者が子どもをフォローする時間」に分け、段階的に組立ています。こういったプログラムで学ぶことで、子どもの自主性や思考力の向上をするのが目的です。こちらの教育方法では遊びの種類に応じてスペースを区切り、遊びたいものの予約を子どもが行っています。スペースの区切り方は、たとえば、積み木なら積み木コーナー、絵本なら絵本のみを置いてあるコーナーを作ります。また、自主性を育てるために、毎月自分のテーマ(大きさや色、形、数)を決め、長期間かけて遊ぶ方法も取り入れています。

2-6.ピラミッドメソッド

2-7.石井式国語教育

教育学博士の石井勲氏が考案した「石井式国語教育」は右脳が急激に発達して記憶力が特に高い幼児期に注目し、言葉を学習するという方法です。何をするにも言葉は思考の土台となるものであり、言葉が理解できるようになれば表現力が豊かになります。また、コミュニケーション能力アップにもつなげることができます。リズム感がある美しい日本語で書かれている「石井式漢字かな交じり絵本」を教材の1つとして取り入れているのが特徴です。この絵本を毎日の読み聞かせすることによって、自然と読解力や思考力を育てます。漢字は目で理解するものなのでひらがなより覚えやすく、漢字とひらがなをあえて混ぜた絵本やカードを教材として使用するのが有効となっています。

2-7.石井式国語教育

2-8.ニキーチン教育

モスクワ郊外に住むニキーチン夫妻が7人の子どもを育てる中で、この幼児教育を考案しました。1985年にニキーチン教育を取り入れた絵本が販売され、世界各国で読まれています。ニキーチン教育では子どもの想像力を発達するような知育遊びや活動を重要視していますが、積み木遊びが特に効果的だとして有名です。ニキーチン教育の積み木はそれぞれの面の色や模様が違っており、積み木を組み合わせて物事の法則を見つけたり、空間認識能力や発想力を育てたりすることが期待できます。

また、「子どもを危険な目に合わせたくない」「難しいことよりできることから始める」というのが一般的な考え方ですが、ニキーチン教育では子どもを信じて、危険な経験や難しいことでもあえて挑戦させます。このような方法を幼児教育に取り入れているものは少なく、ほかとは違うユニークな教育方法だとして注目されています。

2-8.ニキーチン教育

3.チャイルド・アイズで幼児教育を体験してみよう!

幼児教育の種類は多く、「どの方法がベストなのか」と迷うこともあるのではないでしょうか。子どもの負担になるケースもあるので、あらかじめ教育方針や子どもに合うかどうかをチェックすることが大切です。100種類以上の教具を使用している幼児教室「チャイルド・アイズ」には無料体験レッスンが用意されているので、まず、そちらを受けてみるのもおすすめです。受験対策コースもあるため、受験対策をしたい場合にも良いでしょう。

執筆者:チャイルド・アイズコラム編集部

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