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幼児教育が人生を決める?幼児教育の驚きの効果・種類を紹介

知育

更新日:2021.07.01

公開日:2021.07.01

幼児教育が人生を決める?幼児教育の驚きの効果・種類を紹介

幼い頃の教育はより良く生きていくための基本的な力を育んでいきます。しかし、幼児教育の大切さを本当の意味で理解している人は意外に少ないのではないでしょうか。実際のところは、その成否によって残りの人生が決まるといっても過言ではないほどに重要なものなのです。そこで、本記事では幼児教育に取り組む際の指針となるように、その効果や種類などについて紹介していきます。

監修者:葛西 香
(知育と受験対策教室「チャイルド・アイズ」(やる気スイッチグループ)受験対策責任者)

やる気スイッチグループの知能育成(知育)と受験対策の幼児教室「チャイルド・ アイズ」の受験対策責任者、新校開発・各種研修の責任者、フランチャイズ校のスーパーバイザーも務める。
受験・知育のインストラクター、教室責任者等および自身の子育て経験も活かしながら、お子さまおよび保護者が「はじめての受験」に不安なく臨め、成功できるよう導いている。保護者会・願書添削・面接特訓に特に注力し、保護者へのサポート体制を構築。幼稚園・小学校受験では全国での幅広い合格実績を誇る。

1.幼児教育とは?

一般的に「幼児」とは、乳児期を過ぎた1歳から小学校入学前の6歳までの時期を指します。したがって、幼児教育とはその年齢の子どもに対して行われる教育を意味することになります。実際に、文部科学省でも小学校に入学前の未就学児を対象とした教育であれば、保育施設や家庭、その他どのような環境で行われたものであっても、それは幼児教育であるとして扱っているのです。さらに、文部科学省のホームページにおける「幼児教育の範囲」を引用すると、幼児及び幼児教育の定義は以下の通りです。

「幼児とは、小学校就学前の者を意味する。幼児教育とは、幼児に対する教育を意味し、幼児が生活するすべての場において行われる教育を総称したものである。具体的には、幼稚園における教育、保育所等における教育、家庭における教育、地域社会における教育を含み得る、広がりを持った概念として捉えられる」

ちなみに、この幼児期には大脳神経系の80%が形成されるといわれており、それに合わせて言語能力や身体能力が著しく発達し、同時に、コミュニケーション能力や社会性なども身に付けられるようになります。以上の点から、幼児期における教育は、生涯にわたる人格や能力の基礎や学習の土台を築くという非常に重要な役割を果たしているといえるわけです。

1.幼児教育の基礎知識

2.早期教育との違いに注意

早期教育という言葉はしばしば幼児教育と同じ意味だと誤解されがちです。確かに、未就学児を対象とした教育を行うという点においては同じだといえるかもしれません。しかし、それぞれの教育の目的には大きな違いがあります。まず、幼児教育とは学習や人格形成の土台を築くことに重点が置かれています。それによって、生涯に渡ってより良い人生を送れる可能性を高めることが目的なのです。一方、早期教育は小学校受験に合格するため、あるいはスポーツ選手として活躍するためなどといった具合に、具体的な目標を達成することを目的としています。したがって、小学校受験などを見据えた早期教育の多くは大人の意向によって行われ、知識の習得や学習の先取りに重点が置かれることになります。

以上の点から、両者は成果が目に見えるか見えないかで区別することが可能です。つまり、習得度合いを図りながら行う早期教育が目に見える教育で、子どもの内面に働きかけて潜在能力を伸ばそうとする幼児教育が目に見えない教育だというわけです。

2.早期教育との違いに注意

3.幼児教育はメリットが多い!

幼児教育の重要性はよく耳にするものの、具体的に何がどう重要なのかがわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで、本段落ではそういう人たちの参考になるように、幼児教育のメリットについて紹介していきます。

3.幼児教育はメリットが多い!

3-1.記憶力がつく

幼児期における人間の脳は柔軟性に富み、さまざまな環境の変化に対応できるようになっています。そのうえ、子ども自身も好奇心旺盛でいろいろなことに関心を示す傾向があります。そして、一度興味を抱くと、それに関する知識をどんどん吸収していくようになるのです。したがって、文字や数の概念なども、幼い時期に接するほど高い学習効果が期待できます。たとえば、文字や数字が書かれたカードを1秒につき1枚見せるフラッシュカードという手法は子どもの記憶力を育むのに効果的だといわれています。この学習法を続けることによって短時間で大量の物事を記憶する習慣が自然と身につくのです。

ただ、フラッシュカードはひらめきで瞬時に答えを出すことが求められるため、一つの事柄をじっくりと考え抜くといった力を養うのには向いていません。そのため、幼児教育をフラッシュカード方式だけに頼っていると、自主的に思考する姿勢を子どもから奪ってしまうおそれがあります。そうした事態をさけるためにも、いろいろな教育方法をバランスよく織り混ぜ、以下で説明する他の能力も並行して伸ばしていくことが大切です。

3-2.想像力が育つ

想像力は人が社会で生きていくうえで必要不可欠な能力です。もし想像力が全くなければ他人が何を考えているのか見当もつかなくなります。そうすると、協調性を育むことができず、集団から孤立してしまいます。また、自分の行動がどういった結果をもたらすかわからないので、しばしばトラブルを起こすことにもなりかねません。逆に、豊かな想像力を身につけることができれば、相手の気持ちを推し量り、将来起こりうるリスクを予測することでよりよい選択が行えます。特に学業や仕事で成果を上げるためには非常に重要なスキルです。

したがって、幼児教育においては単に知識を積ませるだけでは十分ではなく、いかにすれば想像力の発達を促せるかという問題も重要なポイントとなります。具体的な方法はいろいろありますが、代表的なものとしては「絵本の読み聞かせ」「ごっこ遊び」「おままごと」などが挙げられます。いずれも現実にはないものを想像し、いかにもそこにあるように感じなければ楽しめないので想像力の育成にはぴったりです。また、完成形を頭に思い浮かべながらものを創造していくことも想像力の育成には欠かせません。そういう意味では、工作作業や楽器の演奏なども想像力を育む手段としてはおすすめです。

3-3.基礎体力がつく

幼児教育においては基礎体力を身につけることも重要なポイントの一つとなります。なぜなら、基礎体力は充実した学校生活や社会生活を送るためにはなくてはならないものだからです。そのためには幼児期に思いきり体を動かして遊ぶことが大切です。そうすれば、体力が身につくのと同時に、心肺機能の発達や健康的な身体作りにもつながっていきます。ちなみに、より効率的に基礎体力を身につけようと思えば、体操やリトミック、あるいはスイミングなどが有効です。体操やリトミックなどの全身を動かす運動やスポーツは基礎体力や運動能力の向上をもたらしてくれますし、スイミングなどの運動系は体のあらゆる部位を使用するため、バランス感覚を身につけるのに最適だといわれています。

4.その後の人生にも影響がある?

幼児期における人間の脳は思考が柔軟で物事を吸収しやすいという特徴があります。そのため、習い事などによる学習効果が高く、新しい技術や知識の習得も比較的容易です。したがって、成長してから何かを学んだ場合に比べると、投資効果が遥かに高いとされています。その点に関しては2000年にノーベル経済学賞を受賞したヘックマン教授の研究が特に有名です。それは40年以上に渡る追跡調査に基づくものであり、幼児教育がいかに重要であるかを明らかにしています。

たとえば、小学校に入学する前に幼児教育を行った子どもたちはそうでない者と比べて、27歳に成長した時点での持ち家率が6倍も高いという結果になっているのです。その他にも、幼児教育を行った場合は6歳時点でのIQが高い、19歳時点での高校卒業率が高い、40歳時点での所得が高いなどといった事実が判明しています。

また、幼児期におけるモラル教育の重要性を示すものとしては神戸大学の研究があります。それによると、社会生活を送るうえで最低限必要なモラルを幼い頃にきちんと教わっている人は、そうでない人に比べて大人になってから高い所得を得ているという傾向が強かったのです。ちなみに、前者が具体的にどのようなモラルを教えられたかというと、主なものとしては「嘘をついてはいけない」「ルールは守る」「他人に親切にする」「勉強をする」などが挙げられます。

4.その後の人生にも影響がある?

5.幼児教育の種類

幼児教育の重要性は理解していても、具体的にどうすればよいのかがわからなければ意味がありません。そこで、本段落では実際に子どもを育てるうえで参考になるように、幼児教育の主な種類について紹介していきます。

4.その後の人生にも影響がある?

5-1.モンテッソーリ教育

イタリア初の女性医師として知られるマリア・モンテッソーリは、知的障害児とされていた子どもたちであっても教育の方法次第では健常者以上の知能指数を示すことを明らかにしました。その成果に基づいて提唱された教育法がモンテッソーリ教育です。これは子どもたちには自分で自立に向かって成長しようとする力、いわゆる「自己教育力」が備わっていることを前提として構築された方法論です。

したがって、モンテッソーリ教育においては大人が子どもに対して一方的に価値観や知識を教え込むのは効果的ではないとされています。逆に、子ども自身が自分の活動を自由に選択し、そのうえで納得するまで繰り返し学ぶことがさまざまな能力開発への近道だと考えられているのです。一言でいえば、モンテッソーリ教育は自発性を重んじる教育法だといえます。ただ、だからといって子どもを放置していればよいというわけではなく、よりよい教育環境を整えるのが保護者や教育者の主な役割です。

ちなみに、モンテッソーリ教育では整えるべき教育環境として、0~3歳までの期間は「粗大運動の活動」「微細運動の活動」「日常生活の練習」「言語教育」「感覚教育」「音楽」「美術」の7つを挙げています。それに対して、3~6歳までの期間の場合は「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」「文化教育」の5つの環境が必要であるとしています。

5-2.シュタイナー教育

ドイツの哲学者であるルドルフ・シュタイナーは知的な学習は教育の一部にすぎないとして、感情や意志に働きかける総合芸術としての教育手法を考案します。そして、第一次世界大戦の戦火の中において、社会改革の中核に教育を位置付けた彼が提唱したのがシュタイナー教育の理論です。シュタイナー教育において最も重視されるのは知性と感情と身体の調和であり、この3つをバランスよく発達させるために発達段階に合わせた教育手法が採用されています。具体的には、0~21歳までを7年ずつ3つの成長過程に分け、「0~7歳はからだを育てることを重視」「8~14歳はこころを育てることを重視」「15~21歳はあたまを育てることを重視」といった教育方針がとられているのです。

シュタイナー教育を行う学校は1919年にドイツで初めて設立され、その後、世界中に広まっていくことになります。また、絵本を読み聞かせるのではなく、話だけで子どもの想像力を養っていくというのもシュタイナー教育ならではです。ちなみに、シュタイナー教育で特に成長が期待できる能力としては、想像力の他に集中力が挙げられます。

5-3.レッジョ・エミリア・アプローチ教育

レッジョ・エミリア・アプローチ教育は第二次世界大戦後に北イタリアのロマーニャ州にある小都市・レッジョ・エミリアで誕生した教育法です。この教育法は1991年にアメリカのニューズウィーク誌が「世界で最も優れた10の学校」として紹介した学校が実践していたことで一気に有名になり、現在では米国大手企業の社内プリスクールでもその手法が取り入れられています。レッジョ・エミリア・アプローチ教育の中核を成しているのは「子どもが100人いれば、100人の個性があり、100の可能性がある」という考え方です。つまり、子どもの自主性や個性を最大限に尊重することを重視しているわけです。

具体的な手法としてはまず、「プロジェッタツィオーネ」が挙げられます。これは日本語に訳すとプロジェクト活動という意味になり、同じものに興味・関心を抱いている子ども同士で5人程度のグループを作り、一つのテーマについて数カ月以上の長期に渡って掘り下げていくというものです。また、プロジェクトの活動内容を記録した写真や動画、あるいは製作物などを展示することで、活動の振り返りやより多くの人とのコミュニケーションが生まれる仕組みを作る「ドキュメンテーション」という手法も頻繁に行われています。

5-4.ピラミッドメソッド

ピラミッドメソッド幼児教育法はヨーロッパで権威のある教育評価機関が1994年に開発した教育法です。その教育理論は、段階的発達を提唱したピアジェやソビエトの発達心理学者のヴィゴツキーなどの考えをベースとしています。ちなみに、ピラミッドメソッドという名称はピラミッドを連想させる四角錐の構造が由来となっており、ピラミッドの土台の部分には、「子どものやる気」と「保育者の主体性」、「寄り添う」と「距離を置く」という4つの基礎概念が配置されています。

その上には「プレイプログラム」「プロジェクトプログラム」「チュータープログラム」が順に積み上げられていますが、これらは具体的な教育手法を示しており、それぞれ「自分で選んだ遊び」「グループでの段階的な遊び」「ひとりひとりに合わせた特別な支援」を意味します。そして、一連の手法を段階的に行っていくことで、子どもたちが自分で決断したり、自身で物事を解決したりする力を育てていくことができるというわけです。

5-5.ドーマンメソッド

アメリカで人間能力解発研究所を創設したグレン・ドーマンは100カ国以上の子どもたちを対象に脳の発達の研究を行い、脳障害児の回復に成果を挙げていきました。そして、その研究を元に子どもたちの能力を伸ばす教育手法として提唱したのがドーマンメソッドです。この手法で特に重視されているのが脳が急激に発達する乳幼児期であり、そのタイミングに合わせて適切な刺激を与えれば、子どもの可能性をより多く引き出すことができるとされています。

たとえば、赤ん坊の頃から算数・文字・水泳などを教えるのは早すぎると思うかもしれませんが、ドーマンメソッドにおいては赤ん坊の脳にとって良い刺激となり、好奇心が旺盛で理解力や判断力に優れた子どもになる可能性が高くなると考えられているのです。それに加え、ドーマンメソッドのメリットとしては「温和で思いやりがある」「自分の考えをしっかりと言える」「良好な親子関係を構築できる」などといった点が挙げられます。

6.幼児教育のポイント

幼児教育を行ううえでまず知っておいてほしいのは、嫌がる子どもに無理矢理やらせてもあまり意味がないという点です。なぜなら、子どもというものは興味のあることに関しては積極的に学ぼうとする反面、無理にやらせてもすぐに集中力が切れてしまうので高い学習効果が期待できないからです。それどころか、無理矢理やらせると、勉強嫌いの原因を作ることにもなりかねません。大事なのは子ども自身がやっている事柄に対し、こちらが興味や関心を持ってあげることです。

6.幼児教育のポイント

幼児期の子どもというのは親の関心を得ることに喜びを感じるものです。したがって、子どもが何かに取り組んでいるときには親が積極的に関わるように心掛けましょう。そして、一緒に学習に取り組んだり、うまくできたことに対しては褒めたりすることで、学習意欲はますます高くなり、関心の幅を広げていくことにもつながっていきます。また、子どもが悩んだり、壁にぶつかったりしたときには親がそれをいち早く察し、適切な方法で導いてあげることも大切です。

7.チャイルド・アイズで思考力を鍛えよう

子どもの将来を考えるうえで、幼児教育がいかに重要な意味を持っているかは理解できたでしょうか。幼児教育の方法次第によって子どもの能力は大きく変わってきます。したがって、子どもの教育方法は慎重に選択したいところです。たとえば、幼児教育教室のチャイルド・アイズでは子どもの思考力を育むプログラムを用意しています。一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。

執筆者:チャイルド・アイズコラム編集部

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